特開2007-264849

【発明の名称】配電系統拡張計画選定方法、及び配電系統拡張計画選定プログラム

【課題】最適な配電系統拡張計画を選定することができ、設備コストの削減が期待できるようになる配電系統拡張計画選定方法を提供する。

【解決手段】2層タブサーチ処理において、演算装置2は、先ず、初期化を行い、j(新規変電所)の値を1加算し、i(新規フィーダ)の値を初期値0に設定する。次に、変電所の容量と設置に関する近傍解を作成し、iの値を1加算したあと、変電所のそれぞれの解候補に対して、フィーダ配置に関する近傍解を作成する。次いで、作成した近傍それぞれに対し,評価関数f1,f2を計算し、最良解に遷移する。jとiの値を加算しながら繰り返し処理を行い、2層目の終了条件を満たしていれば、1層目の終了条件を満たしているか否か確認し、1層目の終了条件を満たしていれば処理を終了する。

・・・TS(タブサーチ)に改良を加えた2層タブサーチを配電系統拡張計画に適用することで、最適な配電ネットワークを構成可能とする。
TSは、メタヒューリスティックスの一種であり、組合せ最適化問題に対して大域的最適解の高精度近似解を探索することが可能な手法として知られている。TSは、近傍探索型アルゴリズムであり、タブリストと呼ばれる適応型メモリを使用することで局所解に陥ることを回避することができる。また、このタブリストの長さを表すタブレングスと最大反復回数のみがパラメータであるため、最適なパラメータを見つけることが容易である。