特開2006-209331

【発明の名称】ネットワーク上の機器診断装置及び計測器診断装置

【課題】機器特性パラメータ値が異常な機器、計測値が異常な計測器を特定してその診断結果を画面に表示出力する。

【解決手段】最適化部と機器特性式又は定常ネットワークシミュレータとを備え、最適化部に対象機器の入出力エネルギー初期値として現在の計測値と機器特性パラメータ値の規定値を入力し、機器特性式等に現在の機器特性パラメータ値を入力して計測値に対する計算値を求め、最適化部は、計測値と機器特性式等による計算値を用いて最適化手法により全ての機器の機器特性パラメータ値を求める処理を繰り返して最適パラメータ値を出力し、最適パラメータ値と規定値との偏差及び重み係数から計算した値を設定値と比較して機器特性パラメータ値が変化した機器群を求め、当該機器群に関わる計測器の計測値の異常時に上記機器群から最適化手法により機器特性パラメータ値が異常な機器を特定する。

次に、機器特性パラメータ値は、以下のアルゴリズムにより求める。
・ステップ1:対象機器の機器特性式情報、機器特性式の各パラメータに対する規定値、対象とする計測値の組合せを最適化部に入力する。
・ステップ2:現在の状態変数値(各機器特性パラメータ値)を機器特性、機器運用ルールなどを含んだ機器特性式に入力し、出力計測値に対する計算値を求める。
・ステップ3:最適化部は、ステップ1で入力された出力計測値とステップ2で計算された出力計測値に対する計算値、及び、数式3~5を用いて、評価値を求める。
・ステップ4:メタヒューリスティク最適化手法(遺伝的アルゴリズムまたはその改良手法、タブサーチまたはその改良手法、あるいは、PSOまたはその改良手法)を用いて、数式3,4に基づき現在の状態変数値を変更する。
・ステップ5:事前に設定した探索回数に達したらステップ6へ進み、そうでない場合にはステップ2に戻る。
・ステップ6:現在のパラメータ値を最適パラメータ値として出力する。

特開2006-107121

【発明の名称】配車計画作成装置、配車計画作成方法、コンピュータプログラム、及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体

【課題】 搬送物を目的地まで搬送するのに適したAGVを自動的に割り付けるようにする。

【解決手段】 AGVの走行をペトリネットモデルで構築し、AGV状態と搬送命令に応じて設定された目標状態量Mrを目標として、ペトリネットの状態方程式から操作ベクトルu(k)を決定する。制御手段213はこの操作ベクトルに基づき各コイルと各AGVの移動操作を行うことにより最適制御理論を用いて配車問題の解を求める。一方、コスト関数設定手段208でAGVの総空車走行時間とコイルの総搬送待ち時間との線型和となる関数を設定し、配車組み合わせ計算手段209で、このコスト関数が最小となる解を求める。シミュレーション手段203は、以上の配車問題の解を用いて各々シミュレーションを行い、コスト関数比較手段211にて最もコスト関数が小さくなる解を求め、その解を上位プロコン101へ返す。

・・・コスト関数の計算の際には、計算時間を短くするため、AGV同士の干渉を含まない標準走行時間に基づき計算を行う。また、分枝限定法のような厳密手法を用いると組み合わせの数が多いため、実用的な時間で解くことが出来ない。そこで、タブサーチやGA、シミュレーティッドアニーリング等の組み合わせ最適化手法を用い、繰り返し回数や計算時間に上限を設け、その時間内に求められた上位L個の解を求める。